内部レビュー(NSW CTP)
NSW CTPの保険会社が責任、週次給付、就労能力、治療承認などについて不利な決定を出した場合、PICへ進む前に内部レビューを求める必要がある場面があります。内部レビューでは、元の決定に関与していない担当者が、決定通知、医学資料、収入資料、あなたの説明をもう一度確認します。
このページは一般情報であり、個別の法的助言ではありません。実際に取るべき手続と期限は、あなたの決定通知、争点の種類、Motor Accident GuidelinesやPICで扱われる分類によって変わります。通知を受け取ったら、まず決定日、レビュー期限、争点が医学問題か行政・事実問題かを確認してください。
クイック回答
期限が近いなら、まず決定通知と手元の中核証拠で保全的な内部レビュー申請を出し、その後に日付を切って追完するのが安全です。保険会社の各理由を1つずつ証拠に対応させると、レビュー担当者が論点を追いやすくなります。
内部レビューとは何か
内部レビューは、保険会社の元の判断を同じ保険会社内で見直す手続です。単に「納得できない」と書くだけでは弱く、決定通知の各理由に対して、どの記録、主治医意見、収入資料、時系列が反論になるのかを示す必要があります。特に治療費、週次給付、責任判断、就労能力の争いでは、証拠を争点ごとに分けて提出すると、後でPICへ進む場合にも整理がしやすくなります。
内部レビューになりやすい決定
- 責任判断(過失または主たる過失とされた場合)
- 週次給付の減額、停止、またはPAWE計算への異議
- 治療否認(「合理的かつ必要」かどうかの争い)
- 就労能力がある、または一部就労可能とされた判断
- 閾値傷害(threshold injury)とされた分類
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期限と実務的な進め方
内部レビューの期限は決定の種類によって変わります。28日が目安になる場面もありますが、一律の期限として扱うのは危険です。必ず自分の決定通知に書かれた期限と、争点に適用される手続を確認してください。
- 理由付き決定書が手元にないなら、すぐに保険会社へ請求する。
- 判断の種類、決定日、レビュー申請期限、PICへ進む可能性のあるルートを確認する。
- 重要な報告書が未完成なら、期限前に簡潔な保全申請を出し、追完予定日を明記する。
- 提出後も証拠を足す場合は、何をいつ出すのかをメールなど記録に残る形で伝える。
締切まで7日未満なら、まず権利保全を優先し、決定通知、争点メモ、時系列、主要記録を出したうえで、日付を切って補充してください。
読みやすいレビュー資料を作る
レビュー担当者が短時間で争点を追える資料ほど、あなたの主張が伝わりやすくなります。決定通知を中心に置き、保険会社の理由、あなたの反論、対応する証拠を同じ順番で並べてください。
- タブA, 決定マップ: 保険会社の各理由と、あなたが求める修正結果を1ページで示す。
- タブB, 時系列: 事故、治療、証明書、就労変化、保険通知を日付順で整理する。
- タブC, 論点別証拠: 治療、就労能力、PAWE/収入、責任ごとに分け、ページ参照を付ける。
- タブD, 提出書面: 各理由に対する証拠と求める結論を簡潔に結び付ける。
保険会社が判断を変えない場合
内部レビューで判断が維持された場合、次の段階はNSW Personal Injury Commission(PIC)になることが一般的です。ただし、治療の医学的必要性、閾値傷害、就労能力、PAWE、責任判断など、争点によって申立ての分類が変わります。内部レビューの段階から、医学争点と行政・事実争点を分けておくと、PICの書類準備で混乱しにくくなります。
不利な決定を受けた後の最初の14日
- 1日目から2日目: 保険会社の通知から争点を抜き出し、medical, merit, mixed に分類する。
- 2日目から5日目: 不足資料を取り寄せ、主治医などに各争点へのコメントを依頼する。
- 5日目から8日目: 索引付き、ページ参照付きのレビュー資料を作る。
- 8日目から12日目: 結果に直結する短い申立書を添えて内部レビューを提出する。
- 12日目から14日目: 未解決争点についてPIC移行用のフォルダを準備する。
よくある質問
- PICへ行く前に内部レビューは必須ですか。
- 多くのケースではそうですが、判断の種類と争点分類によります。早めにルート確認をする方が安全です。
- 内部レビューはいつまでに申請できますか。
- 期限は判断ごとに異なります。28日が多い場面もありますが一律ではありません。自分の通知書に書かれた期限を優先してください。
- どんな証拠を付けるべきですか。
- 保険会社の書面理由に直接答える証拠です。例えば治療争点なら主治医意見、週次給付なら就労能力資料、PAWE争点なら収入資料です。
- 「新しい証拠がない」と言われたら終わりですか。
- 通常はそうではありません。既存資料でも、保険会社の推論や証拠評価の誤りを具体的に示せば意味があります。可能なら簡潔な更新意見と時系列を追加してください。
- 締切まで7日未満で、重要な報告書がまだない場合はどうしますか。
- まず期限前に保全申請を出し、決定通知、争点マップ、手元の中核証拠を添付してください。そのうえで、追完資料と提出予定日を明記します。通常は完璧な資料を待つより権利保全が優先です。
- 1通の通知で治療、就労能力、PAWEがまとめて扱われている場合はどうしますか。
- 見出しを分けて、論点ごとに証拠を対応させてください。後でPICに進むときも、各争点を正しいルートへ分けやすくなります。